論述過去問もうひとつの勉強法
■ 論述過去問もうひとつの勉強法
2級キャリア・コンサルティング技能士合格対策講師 橋谷です。
論述試験の過去問題は、実はいろんな使い方があります。
新しい問題をやる前に、過去問題をしっかりと検討することが大事です。
その過去問題の勉強法の一つでの目標が、「可能性を広げる」ことです。
解き方としては、時間は60分でなくてかまいません。何分でもいいです。
3つある設問の、一つ一つに対して、考えられる解答を、考えられる限りすべて箇条書きで書きだします。
この練習では、自分の思考パターンの打破していきます。
たとえば、第1回論述問題の問1を例に挙げます。内容は、26歳男性の相談です。
相談者が相談したい問題は、何かと言う設問に対して、過去問題 (技能検定HP参照)を読んで、考えられる限りの相談者の相談内容を箇条書きで書き出します。
・総務という世界が分からない。何をしても初心者である。
・漠然と不安
・仕事の一貫性が取れない
・効果的に専門性を高める方法がわからない
・仕事が重なると、あせって仕事が進まない
・早く専門的に詳しくなりたい
・周りから信頼されるようになりたい
・今のままだと自分のやっていることは中途半端ではないか
・上司に仕事を絞ってもらうよう言うべきか悩んでいる
・社員教育と安全衛生両方できるようになるか
他にもあるかもしれませんが、とにかく書き出していきます。
もちろん、このままでは解答用紙には書けませんし、この後、書き出した中から選んだりまとめたりという作業は必要です。
けれど、まず書き出してみることで、相談者の持つ、ありとあらゆる可能性について考えることが出来ます。
特に、問1については、問題のケース内に書いてあることをまとめるので、それほど人によっての考え方の差がわからないかもしれません。
問2、問3ではケースを読んで見立てをする作業が必要になります。そもそもの選択肢が少ない場合、可能性を追求しない場合は、限られた答えしか出てきません。
まずひとつのケースに対して、設問のありとあらゆる可能性を書き出してみる練習。
これを、時間をかけてやってみることです。
できれば、人に見てもらうこと、何人かでやってみると、他の人は、どんな視点でどんな分析をして、どんな見立てをするのかが分かり、勉強になります。