相談者が思いこむことは、問題ではない
■ 相談者が思いこむことは、問題ではない
2級キャリア・コンサルティング技能士合格対策講師 橋谷です。
論述試験も近づいてまいりました。
論述の個別添削アドバイスは手書きで赤字を書いたものをPDFにして添付し、メール本文にもアドバイスをしています。
さらに、今回から希望の方に個別で電話解説をしています。
添削やメールに書いたアドバイスは、わかりやすくするよう書いてはいますが、読んでわかりにくいところは直接制したほうがわかりやすいですし、疑問に思ったことも直接聞けるのはいいですね。
大変ではあるのですが、やってよかったです。
さて。
いろんな方の論述解答をアドバイスさせていただいている中で、問2の答えで多い解答の一つに、
「相談者が○○○○○と、思いこんでいるのが問題である。」
という解答があります。
○○○○○には、いろいろ入ります。
それで。
相談者が思いこんでいるのは、本当に問題なのでしょうか。
ちょっと考えてみましょう。
確かに、相談者がそう思っているからこそ、うまくいかない。問題解決できないということはあります。
例えば○○○○○に、「上司に相談できない」を入れてみます。
「上司に相談できないと思いこんでいるのが問題である。」
まぁ、そうですね。確かに。
上司と相談できれば、いい解決策が見つかるかもしれません。
でもですよ。
上司と相談できないのは問題かもしれない。だとしたら、どうしたら上司と相談できるようになるのでしょうか?
「なぜ上司と相談できないのでしょうか?」
上司は、キャリア・コンサルタントよりも相談者の身近にいます。
その身近にいる上司に相談できないからこそ、キャリア・コンサルタントに相談に来たわけです。
上司と相談できない理由はなんでしょう?なぜ上司と相談出来ないのでしょう?そのわけは??
ココが書けると、問題解決につながります。
相談者が上司と相談できないと思うこと自体は悪いことではないのです。
相談者も人だから、何を考えるのも自由です。思いこむのも自由です。
考えること、思いこむこと自体が悪いわけではないのです。
なぜ、そう思いこんでいるのか。
その原因が問題解決につながり、具体的な方策につながります。
あと3日、がんばりましょう!