同じケースでも中身は違う
■ 同じケースでも中身は違う
2級キャリア・コンサルティング技能士合格対策講師 橋谷です。
昨日、この記事に着いたコメント で、気になっている人いるかもしれないので、書いておきますね。
事前情報について、CLがなかなか触れなかった場合、「事前にいただいた相談内容ではこんなことが書かれていましたが・・」などと、こちらから踏み込んでもいいというころでしょうか。
おはようございます。
コメントありがとうございます。
確かに事前情報の内容を、最初からクライアントが全部話してくれるとは限りません。
「事前に頂いていた相談内容には、こう書かれていましたが・・・」と聞いてもいいのですが、クライアントが話してくれたことがすべてなので、できればその中で会話をしていったほうがいいですね。紙はあくまでも資料で、その内容は観点として持っておいて、会話の質問の中で聞いていけるといいですね。
これでわかりますか?
ご指導ありがとうございます。
当初書かれていた内容と異なる話になったとか、〝後段〟の話をしてくれかなったなどという話を聞いたことがあります。
こうなると、初めに書かれていたケースを確認してもいいのかな、と思ったのでお尋ねしました。
それは、まだ書いていませんが、同じケースで違う展開になることは、多々あります。
コンサルタント側が、どう話を持っていくか。
意図のある質問を投げかけていけるかですね。
がんばりましょう!
—-
これ、コメントの内容と、私が書いたお返事です。
ケースは紙に書いてありますが、「今日は、どんなご相談でいらっしゃいましたか?」と聞かれた相談者が、最初から、ケースの紙の内容を暗記していて全部話してくれるわけではありません。
(それって、不自然ですよね。)
普通に、今日相談したい内容を話してきます。
それに対して、コンサルタント側が質問や言葉を投げかけたりする形でロールプレイを進めていきます。
(ここでも相談者が一番最初に話し始めたことが大切です。論述試験と一緒です。)
話の展開は、コンサルタントの質問や話のもって行き方で変わります。
よく試験を受け終わった人同士で話したときに、同じケースにもかかわらず、
「えっ?私のとき、そんな事言ってなかったよ?」
という声を聞きます。
私も同じケースで、しかも背格好見た目の特徴から同じ人であるにもかかわらず、話の展開は、ぜんぜん違っていた人たち何人かと話しをしました。
でもこれは、当然のことで。
だって、相手が変われば、話も違ってきますよね。
書いていないことを言ったのではなくて、書いていることがすべてと言うわけではないのです。
コンサルタントが相談者の話を聞いていく中で、相談者の状況を聞き、感情を受け取り、価値観を共有していく中で、面談は展開していきます。
同じ相談者と面談するコンサルタントが違えば、相談者が同じでも話の内容は変わってくると言うわけです。
その違いは、コンサルタントの質問の投げかけ方など、面談の進め方の違いによるものです。