面接試験クライエントの言葉
■ 面接試験クライエントの言葉
前回の面接試験でクライエント役を担当されていた方から、このようなメッセージを頂きました。
ご本人の許可を得て、掲載させていただきます。
なお、本番の面接試験でクライエント役をしていた方についての質問は、一切受け付けません。ご了承ください。
一つ気になった事があります。
コトバだけを捉えてしまい、本質に触れられていない
相談者は困っているからここに来ているんだ
緊張もあるかもしれませんが、小手先のテクニックに
走らず相談者に寄り添って頂くだけでも
結果は変わるように感じました。
私自身もそうならないよう注意しながらCCとして活動して
行きたいと思います。
本当に貴重なメッセージを、ありがとうございました。
試験に合格したいというあまりに、テクニックに走るのは逆効果です。
合格したい気持ちは、わかります。試験を受けるのだから、合格したいのは当たり前です。
でも、試験とはいえ悩んでいる相談者に対して、キャリア・コンサルタントとして何をしていくかを問う試験です。
対策講座によっては、テクニックを教えるところもあります。
私も、テクニックを教えないわけでもありません。講座に出られた方やサポートを受けたことのある方は、ご存じのはずです。
でも、そのテクニックは何のために使うのか。相談者の悩みを解決解消するための問題点を見つけ出して解決解消していくためのプロセスを進めていく中で使うこともあります。
テクニックを使うこともあるだけです。
もっと本質的なところがあります。
面接試験の第一の重要ポイントは、関係構築です。
悩んでいる相談者に寄り添い、お互いに関係を作っていくことなしでは、その先の問題把握や具体的展開にはつながらないのです。
コンサルタント自身が先を気にするあまりに、相談者の気持ちや状況を置き去りにして先を進めない。
相談者の言葉を、動きを、言語非言語にかかわらず、もっと丁寧にひろっていく努力なしには、関係構築を作れないものなのです。