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キャリアコンサルタントの見立てとは? キャリアコンサルタント自身の考えとの違い

キャリアコンサルタントの見立てとは? キャリアコンサルタント自身の考えとの違い

2級キャリアコンサルティング技能検定合格対策講座講師の橋谷です。

キャリアコンサルティングを行っていく中で、キャリアコンサルタントは相談者の話をお伺いしながら、相談者の問題解決に向けて、様々な見立てを行っていきます。

この「見立て」について、メールで頂いたご質問をもとに説明をします。

見立てについていただいた質問

こちらが、頂いたご質問のメールです。

話は変わりますが、私は「見立て」が苦手です。
苦手というか、「見立て」というのが、よくわかりません。
「見立て力」をつけるには、どうすれば良いのでしょうか。



ご質問ありがとうございます。

たしかに、「キャリアコンサルタントの見立て」という言葉は、キャリアコンサルティングの中でよく使われる言葉です。

よく使われる言葉ではありますが、あらためて「キャリアコンサルタントの見立て」と聞かれたら、「見立て」と聞かれたら、あなたは答えられますか?

今回の質問者様は「見立て」が苦手ということですが、そもそも「見立て」がよくわからないということですので、まずは「見立て」という言葉を考えていきます。

「見立て」という言葉を辞書で調べる

見立てという言葉には、いくつか意味があります。

goo辞書によると「見立て」という言葉の説明は、次の通りです。

み‐たて【見立て】
(1)見て選び定めること。選定。「妻の―によるネクタイ」

(2)病気を診断すること。また、その結果。「医者の―」「―違い」

(3)《(2)から転じて》こうだろうと予測すること。「日経平均8000円割れはないというのが専門家の―だ」

(4)の(ア) あるものを、それと似た別のもので示すこと。「庭園に富士の―の山を築く」

(4)の(イ) 俳諧で、あるものを他になぞらえて句をつくること。

(5)思いつき。また、趣向。
「何をしたればとて商ひの相手はあり。珍しき―もがな」〈浮・永代蔵・三〉

(6)見送り。送別。
「明日―に来ませう」〈浄・氷の朔日〉



これらは日本語で「見立て」という言葉が、どのような意味を持つかになります。

ひとつの言葉は複数の意味を持つ場合が多いものです。

これで「見立て」という言葉の意味は、わかりました。

それでは、この中でキャリアコンサルティングの見立ては、どの意味にあたるのでしょう?

キャリアコンサルティングの中で使われる「見立て」とは?

上であげた「見立て」という言葉の意味の中で、キャリアコンサルティングの中で使われる「見立て」に、私が近いと考えるのは次の意味です。

「(3)《(2)から転じて》こうだろうと予測すること。」

「見立て」という言葉に複数意味がある中で、なぜこの「こうだろうと予測すること。」が意味としてはキャリアコンサルティングで使われる「見立て」近いと考えるのか。

その前に「診断」という言葉も出てきているので、「見立て」と「診断」との違いについて少し考えていきます。

「見立て」と「診断」との違い

(3)は、(2)の「病気を診断すること。また、その結果。」から転じて、こうだろうと予測すること。という意味ですが、(2)の診断や診断結果だと、意味は変わってくるのでしょうか。

今度は、「診断」という言葉を辞書で確認してみます。

goo辞書によると「診断」という言葉の説明は、次の通りです。

しん‐だん【診断】
(1)医者が患者を診察して、健康状態、病気の種類や病状などを判断すること。「診断を下す」「インフルエンザと診断する」「健康診断」

(2)物事の実情を調べて、その適正や欠陥の有無などを判断すること。「経営診断」


言葉の意味を読んでいただくと、(1)の医師の診断でも(2)の経営診断でも「診断」という言葉には「判断する」という意味が含まれます。

goo辞書による「判断」という言葉の説明も、載せておきます。

はん‐だん【判断】
(1)物事の真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること。「適切な判断を下す」「なかなか判断がつかない」「君の判断にまかせる」「状況を判断する」

(2)吉凶を見分けること。占い。「姓名判断」

(3)《judgment/(ドイツ)Urteil》論理学で、ある対象について何事かを断定する思考作用。また、その言語表現。普通は「sはpである」「sはpでない」という形式をとる。



「判断」にも複数意味はありますが、読んでいただくとわかるとおり「判断」は、「定める」、「断定する」といった意味あいになります。

つまり「診断」も「決める」ことになるのです。

ここが「見立てる」を「診断する」という意味では、使わない説明になります。

「見立てる」を「診断する」だとしてしまうと、断定すること、決めることになってしまいます。

「見立て」は「診断」というはっきりと決めることが出来る場合よりも、予測の方が近いと私は考えています。

なんとなくこうだろうと思うのではなく、根拠のある予測ですね。

まず見立てが何かわからないと、見立てることもできないですし、見立てる力をどうつけるかとかもわからないものですよね。

キャリアコンサルタント自身の見立ては論述問題で言う問2問3です。

見立ても、問題点の見立て、目標の見立て、方策の見立てと色々ありますが、どの見立てが苦手かにもよります。

それではどのように見立てを行っていくかについては、また追記していきたいと思います。

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2級キャリアコンサルティング技能士合格対策講師 橋谷

2級キャリアコンサルティング技能士合格対策講師 橋谷

キャリアコンサルティング研究所主催2級キャリアコンサルティング技能士合格対策講師の橋谷です。

2011年3月に、2度目の受験で国家検定2級キャリアコンサルティング技能士試験に合格し、第6回試験より2級キャリコン合格対策をさせていただいています。

2級キャリアコンサルティング技能検定が、自身のキャリアコンサルティングスキルの見直しと向上、自己研鑽のひとつだと考えております。

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