第8回実技(論述)試験公開アドバイス第1問目、第2問目
■ 第8回実技(論述)試験公開アドバイス第1問目、第2問目
2級キャリア・コンサルティング技能検定合格対策講座講師の橋谷です。
週末には論述の過去問を解いてみてくださいねとか書いてあったけれど、解いた後はどうするんだろう?という声もあると思います。この週末には少人数で勉強会も企画してみましたが、突然の案内に参加できないとか、そもそも遠方で参加できないという方もいらっしゃると思いますので、論述の公開アドバイスの記事を二つ続けます。公開でアドバイスにご協力いただける方が今回もいらっしゃいました。ご協力ありがとうございます。感謝しています。
こちらも論述対策の参考にしていただければと思います。
まず問1と問2からです。
結婚してから、他人の家庭に貢献できても、自分の家族に何もできない今の忙しさ・働き方に納得できなくなり、転職を考えるようになったが、行動を起こす時間もなく、この年で転職できるのか心配なこと。
この文章だと、ひとつのセンテンス(一文)に、たくさんの要素が入りすぎていて、何を言いたいのかわかりにくくなっています。
「~納得できなくなってきた。転職を」のようにわけたほうがわかりやすいです。
これは論述だけでなく、志望動機や職務経歴書のアドバイスでも一緒なのですが、ひとつの文章には、ひとつかふたつの事柄までをのべるようにしたほうが読み手にはわかりやすいです。
いくつかの事項を並列させて検討するときは、この限りではありませんが。
あと「今の会社を辞めて」転職を考えるようになったと言う辞めたいと言うことが入れられるとさらにいいですね。
何年か前から転職を考えているのに、時間がないという理由で求人・転職の情報が少ないまま、今の会社を辞める方向に気持ちが傾いているように感じられるところ。
問2の相談者自身が気がつかない問題は、ひとつではなく複数あることが多く、その中で何を選んでいくかと言うのがポイントです。
確かに転職に対する情報収集も必要ですが、それだけでしょうか。
これだと転職に関する情報収集が出来れば、転職できるということになってしまいます。でもそれでは納得のいく転職が出来るかどうかはわかりません。納得のいく転職が出来ないと、転職する意味はないですよね。(転職しないほうがよくなってしまいますから。)
でも情報収集だけでは決められないですよね。相談者が何が出来るのか、相談者の転職の条件の優先順位は?果たして本当に転職したほうがいいの?など、様々な問題が考えられます。
問2は、コンサルタント支店の問題点をたくさん書き出した中から、いくつかえらんでいきましょう。