AさんもBさんも面接試験に不合格か?
■ AさんもBさんも面接試験に不合格か?
2級キャリア・コンサルティング技能士合格対策講師 橋谷です。
こちらがAさんのメッセージ
こちらがBさんのメッセージ
前回の話は、「Bさんの次回受検は6月とは限らない」という話でした。
これを題材にもう一つ。
Aさんのメッセージを読むと「実技(面接)が不合格でした。」と書いてあります。
ということは、Aさんは面接試験が不合格でした。これは書かれている事実です。
次のBさんのメッセージを読むと、「学科のみ合格でした。6月に論述・面接を再度受けようと思っております。」と書いてあります。
Bさんは、論述試験に合格したか、面接試験に合格したかは、わかりません。でも少なくとも、論述試験と面接試験の両方には合格できませんでした。だから次回論述試験と面接試験を受けようと考えているわけです。
でもAさんのメッセージを読んで、続けてBさんのメッセージを読むと、「AさんもBさんも面接試験に合格できなかったから、もう一度受けるんだな。」と思った人が、一定数以上いるはずです。
あなたは、いかがでしたか?
これには、思い込みとか、注意力とか、要因はいろいろあります。
そのひとつとして、
Aさんの「実技(面接)が不合格でした。」を読んで、続けてBさんのメッセージを読むと、実際には書いていないのに、Bさんも「実技(面接)が不合格。」だったのだなと思ってしまう。
これは、
・丁寧に読んでいないので、読み違える。
・似た状況のAさんの情報に引きずられて、Bさんも同じだと思ってしまう
というのがあります。
注意深く読めば書いていないのに、Bさんも面接試験に不合格だったと思い込んでしまうのです。
これとは別に、
「2級キャリアコンサルティング技能検定の面接試験は難しい。」
「2級キャリアコンサルティング技能検定の面接試験は、なかなか合格できない。」
「2級キャリアコンサルティング技能検定の面接試験に、なんども落ちている人がいる。」
というような、情報があります。
このような事前情報が頭の中にあると、自然にBさんは面接試験に合格できなかったのだなと思ってしまいがちです。
でも、真実はわかりません。
このように文章に書かれている事実と、読み手が異なる理解をしてしまうことが、ときどきあります。
なぜこれを書いているのか。
それは、論述試験でも面接試験でも、このようなことで事実とズレがおこるケースが見受けられるからです。
試験対策ですからね。ただ書いているわけではありません。試験につながるから、書いているのです。
ここまで読んで、自分にもこのような傾向がないかを考えてみてくださいね。
ご協力くださった、Aさん、Bさん、ありがとうございました。