実務経験だけで合格できますか?
■ 実務経験だけで合格できますか?
2級キャリア・コンサルティング技能検定合格対策講座講師の橋谷です。
今日の記事が、特例講習受けましょうよだけだと、寂しいかもしれないのでもうひとつ。
ただ、これも該当しない人にとっては、関係ないかもです。すみません。
こういう質問を、よくいただきます。
こればっかりは、受けてみないとわからないのですが、ワタシはこう考えています。
実務経験だけで、標準キャリアコンサルタントの資格を持っていなくても、2級キャリア・コンサルティング技能士の資格取得は、可能だとワタシは考えています。
実際に、実務経験だけで資格を取得している方も、いらっしゃいます。
ただし、実務経験だけのあなたが合格可能かどうか、というのは、わからないのです。
まず、学科試験については、協会ホームページに過去問題が掲載されていますから、それをやってみましょう。
やってみれば、自分の知識が合格レベルにあるのかどうか、足りなければどのくらい合格レベルに達するには点数が必要かが、わかるはずです。
その勉強が、できそうかどうかですよね。
もう一つは、実技試験。
論述試験についても、過去問題は掲載されていますので、その問題に対してまず自分が回答できるかどうか。回答できそうもなければ、 その勉強は、どうやってやっていくか。対策講座に出るか、もちろんこのブログでも勉強法などは書いてありますし、まだこれからも書くので参考にしていただいてもいいです。それで合格レベルの回答が出来そうかどうか。
面接試験については、仕事など実務経験の中で相談の経験があっても、それが今、標準とされているキャリア・コンサルティングの様式に添った面談が出来るかどうかです。
私自身は、社団法人日本産業カウンセラー協会の産業カウンセラーを取得後に、同協会のキャリア・コンサルタント資格を取得しました。
標準キャリア・コンサルタントの資格を持つ方は、資格養成講座などの中で、決められた実務時間数を満たす練習をしてきています。その中で、ラポールや傾聴については、学んできていますし、出来るように練習しているはずです。ココができないと、標準キャリア・コンサルタントの資格は取得できないはずなので。
それが、実務経験で身についているかどうかなのです。
ただなんとなく話を聞いて、アドバイスをしているだけでは、キャリア・コンサルティングにはならないというわけです。
技能検定で求められている面談スキルは、標準キャリア・コンサルタントレベルの一歩先を行くものです。
実務経験が長くある方々でも、自分の面談を見直すために標準キャリア・コンサルタント資格取得の講座に通う方もいらっしゃいます。そして、その方たちは、実務経験があるから実技の勉強や試験は簡単かというと、そうでもないのです。受講している方を見ると、けっこう苦労されていますし、試験も何度か受けるという方もいらっしゃいます。
まとめますと、実務経験があるから大丈夫だろうと思わずに、試験を受けて合格したいのであれば、学科実技とも対策や勉強は必要であるということです。
試験というのは、自分がやってきたことを客観的に振り返る、いい機会なのかもしれません。