国家資格化されるなら技能士は受けなくていい?
■ 国家資格化されるなら受けなくていい?
2級キャリア・コンサルティング技能士合格対策講師 橋谷です。
今日消印で、第14回試験の申込が終わりました。
2級キャリコン技能士を受けるか受けないかは、それぞれの選択ですよね。
そんな中で、こんなメールをいただきました。
標準レベルのキャリアコンサルタント資格が
国家資格になるとのことですがご存知でしょうか?
来年の5月ごろの施行とのことです。
ということでCDAや産業カウンセラー保持者は
来年の春には国家資格化されるならば
もう今回技能士受けなくていいか~って人が多いのですが。
各々のHPにも出ています。
如何でしょうか?
メール下さって、ありがとうございました。
はい。もちろん知っています。
国会で審議されているのも、法律が成立すれば来年平成28年4月1日から国家資格化されるのも当然知っております。
現行の日本産業カウンセラー協会のキャリア・コンサルタント試験が本年度限りなのも知っています。
GCDF-Japanのホームページでも、参議院での可決について出ていますね。
CDAを主催する日本マンパワーのホームページでも、キャリアコンサルタント資格に関する動きについて出ています。
きりがないので、この辺で。
あくまも私個人の考えとしてですが。
2級キャリア・コンサルティング技能検定は、資格取得もですが、資格取得までの勉強や取り組みが自己研鑽だと考えています。
資格を取ることも大切ですが、資格を取ることが自分のキャリア・コンサルティングの技能向上のための自己研鑽のひとつであるという考え方です。
2級キャリア・コンサルティング技能士を持っていないとつけない仕事も、ちらほら求人を見かけます。これは東京だからかもしれません。
私が見たところでは、大学直接募集のキャリアアドバイザーや、就職支援の嘱託社員の求人で2級キャリコン必須という求人をみました。
今後、2級キャリコンが必須の求人が増えるかどうかは、わかりません。
増えるかもしれないし、今の標準キャリアコンサルタントが国家資格化すれば、その資格があれば十分かもしれません。わかりません。
でも、キャリア・コンサルタントに自己研鑽は求められています。今の標準キャリア・コンサルタント資格がポイント更新制になっているのは、自己研鑽が必要だからですよね。
頂いたメールでひとつ確実にお返事出来るとしたら、産業カウンセラーは国家資格化しません。
国家資格化するのは、一般社団法人産業カウンセラー協会認定のキャリア・コンサルタント資格です。
それを踏まえたうえで。
標準キャリア・コンサルタント資格が、何らかの措置で国家資格化するから、2級キャリア・コンサルティング技能士はとらなくていいというのは、その人それぞれの考え方です。
2級キャリコンを取らなくても、仕事には困らない人もいるでしょう。
ここは私の私見ですが、標準キャリア・コンサルタント資格が国家資格化するから、2級キャリア・コンサルティング技能士はとらなくていいという考えの人が、キャリア・コンサルタントとして必要な自己研鑽をしているのか、というとどうでしょう。
そのあたりを考えたうえで、個々の判断におまかせしたいと考えております。